ピラティスって何?
ピラティスって何?
≪pilatesは、開発者のドイツ人の名≫20世紀のはじめ、ドイツ人のジョセフ・H・ピラティスによって開発され、胸式呼吸を用いながら、ストレッチを中心とした動きで体の奥の筋肉をしなやかで丈夫な筋肉に鍛える運動。負荷が少なく、動きがゆるやかなため幅広い年代で行われている。傷病者のリハビリや虚弱体質の改善のために開発されたもの。
元々リハビリのために開発されたプログラムですので、体に余計な負担をかけずにコア(深層部)の筋肉を整えることができるのが特徴。ベッドの上でも行えます。
ピラティスでは普段意識することのないコア(深層部)の筋肉を効果的に鍛え、体の土台を安定させることを基本理念としています。
ピラティスは決して難しい動きをするわけではなく、ストレッチ要素のエクササイズが中心です。無理なく落ち着いた呼吸でリラックスしながら、体の芯から美しくしなかやかでバランスのとれた身体になれるということがピラティスの最大の魅力です。
ヨガとピラティスの違い
ヨガとピラティスの違い
◆呼吸が違います
ヨガは複式呼吸ですが、ピラティスは胸式呼吸です。 ※正確に言うと、胸式(横隔膜を広げる)による呼吸になります。
◆動き方が違います
ヨガはポーズをとって静止しますが、ピラティスは常に身体を動かしています。
◆目的が違います
ヨガは精神統一による心身鍛練の方法で精神に重点を置いていますが、ピラティスは身体の歪みを正し、コアの筋肉を鍛えるなど身体の内側に重点を置いています。
◆内容が違います
ヨガよりピラティスの方が運動要素が強いことと、ヨガでは特別な機械を使うことはありませんが、ピラティスの場合は本格的になるとオリジナルのマシンを使う場合もあります。
他のエクササイズとの違い
他のエクササイズとの違い
ピラティスは、他の多くのエクササイズで行なってきたように身体の外側の大きな筋肉(アウターマッスル)を鍛えるのではなく、身体の内側、特にコア(深層部)にある細く、長く、小さい筋肉(インナーマッスル)に焦点を当てたエクササイズ法です。
インナーマッスルとアウターマッスルの特徴は、以下のようなものです。
インナーマッスル アウターマッスル
1. 身体の深層部にある 1. 身体の外側にある
2. 細く、小さい筋肉 2. 太く、大きい筋肉
3. 持久力のある筋肉 3. 瞬発力のある筋肉
4. 怪我をしにくい 4. 怪我をしやすい
多くのトレーニングやエクササイズで鍛えているのは身体の外側にある太くて大きな筋肉です。今まで身体の内側の小さくて弱い筋肉に対するアプローチは殆どありませんでした。
この大きな筋肉ばかりを鍛えていると身体全体のバランスが崩れ、関節への負担も大きくなり、思わぬ動作でケガをしてしまう恐れもあります。それに、従来のエクササイズでは歪みを解消することができないため、運動を続けることにより逆に身体の歪みやくせを強化してしまう心配もあったのです。
その点、ピラティスは身体の歪みを解消しながら、身体の内側の小さな筋肉(インナーマッスルと呼ばれる部分)を鍛えることを特徴とします。インナーマッスルを鍛えることにより、日常の生活スタイルや職業などによってついてしまった身体の癖や歪みを正し、バランスのとれた身体へとサポートします。
コアと呼ばれる体の中心のインナーマッスル、骨盤周りの筋肉(骨盤底筋群、腸腰筋など)を鍛えることができるのはピラティスだけなのです。
ストットピラティスとは
ストットピラティスとは
STOTT PILATES(ストットピラティス)のメソッドは、ジョセフ・ピラティス氏のエクササイズとは異なり、 脊髄のリハビリや、パフォーマンスの向上についての現代の考え方を取り入れた、現代人にあったエクササイズの理論を組み入れています。
例えば、平らな背中にしていくことを目指した元々のジョセフ・ピラティス氏の方法論と異なり、 STOTT PILATES(ストットピラティス)のエクササイズは背骨の自然なカーブを回復し関節周辺の筋肉を調整しなおすように考えられています。また、肩甲骨の安定にもより重きを置いています。そして、準備段階のエクササイズやモデフィケーション(調整)をより充実させることによって、メソッドをより安全かつ、効果的にしています。
STOTT PILATES(ストットピラティス)は、ジョセフ・ピラティス氏のオリジナルエクササイズメソッドに対して、スポーツ医学のプロ達からのインプットをもとに、現代的、解剖学的アプローチにて開発された、元プロダンサーのモイラ・メリシュー氏によるエクササイズです。その各エクササイズは、筋肉を不必要に大きくすることなく最適な筋力、柔軟性、持久性を安全に提供します。ストレスを解消するこのメゾットは、マットの上や STOTT PILATES(ストットピラティス)専門の器具を使用しながら行うことができます。
STOTT PILATES(ストットピラティス)のメソッドを支えている理論
◆呼吸 ◆肩甲骨の動きと安定 ◆骨盤の位置 ◆頭と頚部の配置 ◆胸郭の位置
STOTT PILATES(ストットピラティス)のエクササイズの利点
◆より長くて細い筋肉(かさが少なく、より自由に動かせる)を作ります
◆姿勢の問題を改善する
◆コアの強さ、安定性、末端部の可動性を増す
◆怪我の防止を助ける
◆身体の機能性を高め、および動きをより容易にする
◆強さと柔軟性のバランスを取る
◆身体への意識を高める
◆衝撃がなく、間接に負担をかけない
◆リハビリ患者から一流のアスリートまで、すべての方に応じてカスタマイズすることができる
◆他のエクササイズのメゾットを補う
◆ゴルフ、スキー、スケートなどのスポーツにおけるパフォーマンスの向上
◆身体のバランス、コーディネーション、血行を改善する
ピラティスとダイエット
ピラティスとダイエット
ピラティスは、多くのハリウッド女優やモデル、日本の女優にも利用されていることからわかるように、美しい身体をつくるためには最適なエクササイズ法です。 ダイエットというのは脂肪を燃焼することというイメージを持ちますが、皆さんのゴールはあくまでも美しく健康的な身体を作るということにあるのではないでしょうか?
ただ単に食事制限やサウナなどで汗をかくだけのダイエット法では、たとえ痩せても美しい姿勢や身体を作るために必要な筋肉までもが落ちてしまうケースも多くあります。ダイエットはあくまでも美しく健康的な身体をつくるために行うものと考えるべきです。
ピラティスは、体のコアの筋肉(インナーマッスル)を体に無理な負荷を与えることなく効果的に鍛えることができるエクササイズです。
体幹部(胸部、腹部、腰、背中)の深層筋肉を中心に様々なアプローチで作用するピラティスは、エクササイズのバリエーションが豊富で、回数をこなす達成感だけではなく、それを行う過程の中で自分の体への気付きも得ることができます。ですから、常に新鮮な感覚を持続でき、長続きしやすいエクササイズだといえます。
そして、ピラティスのみにダイエット効果を期待するのではなく、有酸素運動と合わせてピラティスエクササイズを継続的に行うことでダイエットを成功させることは充分に可能だと思います。
ピラティスはインナーマッスルを鍛えること、骨盤などの身体のゆがみを矯正していくことで、まさに美しい身体を作り上げます。
特にインナーマッスルを鍛えることで身体的に目に見えて効果があるのは
1.ぺったんこのお腹
2.美しい背中
3.長く伸びた手足
ぺったんこのお腹はピラティス特有のお腹です。通常皆さんが行なう腹筋運動とは違う筋肉を鍛えることにより達成されます。お腹の深部にあるインナーマッスルを鍛えることで、下がってきていた内臓が上に押し上げられることでできる平たいお腹のことです。美しい背中、長く伸びた手足もインナーマッスルの特徴によりできるのです。
そして、ゆがみを直すことでもダイエット効果につながります。
ほとんどの人が手足の長さが違う、脊髄、骨盤など身体のゆがみを持っています。そのゆがみによって身体本来がもつ自然な機能が阻害されて、様々な病気や症状などに表れてくることも多くあります。内蔵も位置がずれることにより、その隙間に内臓脂肪などがつき、自然な代謝が阻害されていくことで無駄な脂肪などもつきやすくなっていきます。ピラティスによってこのような不自然な身体をもっとも自然な身体に戻すことでダイエット効果は高まっていくわけです。 もちろんインナーマッスルがしっかりとついてくることで基礎代謝が増加しますので、太りにくい身体(痩せ体質)となり、ダイエット後のリバウンドも防げるようになります。